秀吉を語る場合、信長を語らずして秀吉を語ることは出来ないのです。
秀吉は信長という人間の強烈な力に引っ張られ、これを支えるような形で勢力を伸ばしてきました。そこで秀吉という人間の人生路程と名前の影響を調べてみたいと思います。
● 木下藤吉郎
・信長に仕え桶狭間の戦いに参加、信長の馬の口をとる。
・美濃攻めで一夜城に成功する。(墨俣城)
・稲葉山城落城に功をたてる。
・浅井、朝倉との聞いで姉川決戦のあと近江長浜城主となる。このとき信長の 重 鎮であった丹羽長秀と柴田勝家の羽と柴をもらい羽柴秀吉と改名する。
● 羽柴秀吉
・各地を転戦し、高松城水攻めのとき信長が本能寺の変で倒れる。
・山崎の決戦で明智光秀を打ち破る。
・柴田勝家を滅ぼす。
・大阪城の築城を始める。
・小牧、家康と会見。
・50歳 関白太政大臣−豊臣秀吉に改姓。
● 豊臣秀吉
・小田原攻め、北条氏滅亡。
・ 54歳 天下統一、朝鮮戦争始める
・63歳 秀吉死亡。
一人前の大名として独立するまでの藤吉郎は信長と表裏一体、まさに分身のような働きとみてよいわけです。信長の運命式と比較してみるとよくわかります。先ず本性チンパンで同じです。これは本質的に同じ世界を持ち、まず組織の力を形成し、まとめる求心力になります。
馬が合うといった方がいいでしょう!信長の愛情運ドラゴンが及ぼす力が全ての運勢にふりかかります。人気運ライオンは目的観念に徹した徹底した合理主義的関係になり、社会的性格は戦略型ですが、人の和と組織を考えます。思索にふける心霊運タヌキはどこまでも深く、仕事運はヒツジで、深く思索された裏付けに基づくアイデアや工夫になって現れます。
そんな信長を藤吉郎は人気運ドラゴンによって情報収集と外交の天才的能力で信長の目的型のライオンをを補佐し、信長のアイデア型の仕事運は藤吉郎の仕事運ライオンの目的に力を提供します。
信長タヌキの心霊運は深い思索の中にありますが、藤吉郎の心霊運ウシはこれに信念と力を与える天性の明るさを持っています。
戦国に幕を閉じた信長の力は藤吉郎なくして発揮することはなかったでしょう。
さて、この藤吉郎、大名になって独立し羽柴姓を名乗るようになるとどうなるでしょうか。運命式を見て下さい。
ドラゴンが仕事運と愛情運にいます。そして、心霊運はキツネで、本性はタヌキと来ています。ここから秀吉は単なる調子の良い信長の部下ということから変身します。愛情運ドラゴンが中心となって、信長軍団で一番の人間は自分だと思うようになります。
そして、このドラゴンの力は心霊運と本性のキツネとタヌキに大きな作用をし、知恵の秀吉の本領を発揮するようになります。しかし、内部の敵を多く作るという仕事運ドラゴンの十字架の運命は避けて通ることは出来ないのですが、知恵の力と愛情運ドラゴンの力は、この十字架を乗り越えることが出来るのです。
秀吉の作戦が、人を殺さないで戦いに勝利する彼独自のやり方はこんなところから出てくると思われます。(高松城の地形を利用した水攻めなどはよい例です)
信長が倒れると、彼の心霊運の知恵とドラゴンの魔力は中国大返しをやってのけ、明智光秀を滅ぼしてしまいます。
秀吉は信長の作った土台の上で、まるで信長の亡霊に守られるかの如く並いる武将を押し退け、天下を統一して関白豊臣秀吉となったのでした。 |