●◇キャリアインタビュー
防虫一筋「使命感が支え」
山野勝次(やまの・かつじ)さん
第1回読売あをによし賞を受賞
東京・新宿御苑近くのビルの5、6階。専従職員4人。100平方メートルの狭い場所から、文化財の虫菌害を防ぐ英知を発信する。「縁の下」の半世紀の活動が評価され、文化財保存・修復で卓越した人たちに贈るこの賞に選ばれた。
「文化財を守り伝えていくという使命感が心の支えです」
小さい時から大の虫好き。「階級があり、人間社会に似ていて面白い」と宮崎大でシロアリを研究し、旧国鉄に進んだ。シロアリをネズミ返しのように食い止める防蟻板(ぼうぎばん)など、鉄道技術研究所では駅舎や枕木の虫害防除の研究一筋。
「(旧国鉄)職員四十数万人の中で、虫の担当は私だけ。『シロアリさーん』って呼ばれました」
虫の習性を逆手に取り、薬剤をなるべく使わない、環境にやさしい防除対策を先取りしてきた。
虫害防除の先駆者、森八郎氏(故人)に誘われ、20年前、文化財虫害研究所へ移った。
「森さんは、引っ込み思案だった私を『書け、書け』と鍛えてくれました」
休日は原稿書きや機関誌の編集に専念。共著も含め著書は33冊、研究報告は337件にもなる。こうして東京大の農学博士号も取得した“虫の虫”は、研究所の大黒柱だ。
国会図書館や寺社など幅広く虫菌害の相談に応じ、調査や燻蒸(くんじょう)に立ち会う。東京文化財研究所との共同研究や専門家の養成を通じ、文化財継承に力を入れている。
(大阪本社編集委員 柳林修)
(2007年5月22日 読売新聞)
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今日のニュースは、インターネット上で掲載されるニュースの中から、その
日の出来事を簡単に占い的に分析をするものです。ですから、事件の内容や
様々ないきさつに言及するものではなく、純粋に運命式からそういうような
事件や出来事に関わるような可能性について簡単に説明するものです。即興
的な文章ですから、その辺を加味してお読みくださればありがたく思います。
◆防虫一筋「使命感が支え」は山野勝次さんの生き方そのもの
第1回読売あをによし賞を受賞
東京・新宿御苑近くのビルの5、6階。専従職員4人。100平方メートルの狭い場所から、文化財の虫菌害を防ぐ英知を発信する。「縁の下」の半世紀の活動が評価され、文化財保存・修復で卓越した人たちに贈るこの賞に選ばれた。
虫の研究一筋に生きてきたその生き方が評価されての受賞なのだが、それにしては、文化財保護という地味な仕事にどうして一生懸命打ち込むことができたのか?そのあたりを運命式的に見てみたいと思う。
大学時代からシロアリに興味を持ったという烏腰変わり者と思われるのも無理はない。そんな山の先生はどんな人なのか?
山野勝次(やまの・かつじ)さんの運命式を出してみよう!
<山野勝次(やまの・かつじ)さんの占い運命式>
20 14 26
9 32 23
21 18 29
13 12 14 11 13 12 14 11
7 13 15 14 16 13 15 14
この運命式からわかることは、山野先生はとても情熱家ということだ。しかも、ただの情熱家ではなくて、目的がしっかりとしていることだ。普通は、こういう運命式を持っている人は、熱しやすく冷めやすい特徴があるのだが、山野先生は”虫”一筋に生きてこられた。
その理由はなんだろうと思うと、最初の動機が大切だ。大学時代にその原点が見える。シロアリを見て「人間社会に似て面白い」と想ってしまったことだ。そして、シロアリを見極めようとして研究したことだ。ここに、尽きることのない目標が生まれたのだ。要するに出会った目標が単純ではなく、とても奥が深く中身がいっぱいつまった目標ということがいえるのだ。だからこそ、ずーと熱中できたということではないか?
次にそれほどの情熱家なら、さぞ融通は利かないだろうなと想われるだろうが、そうでもない。結構柔軟な本性を持っていて、人間関係の運勢は意外とソフトなのである。自分の情熱を注ぐもの以外は相手に合わせても気にならないのだ。仕事も考えてする仕事が向いているから、研究にはもってこいといえる。
そういう先生だからこそ、虫一筋といえるのであろう!
私ごとだが、
最近は運命式を見ると、論理よりも前に、そのバランスで気持ちのいいものと悪いものがわかるようになっている。山野先生の運命式は結構「いい気持ち」になる。だからバランスのいい運命式なのだ。 |