●逮捕の長男「父親に恨み」供述…和歌山3人刺殺
◆就寝中に襲う?
和歌山市宇須1、無職坂口喜雄さん(82)ら3人が自宅で殺害された事件で、5日未明に殺人容疑で逮捕された坂口さんの長男の自称著述業、坂口実容疑者(52)が、和歌山西署の調べに対し、坂口さんに恨みがあったことなどを供述していることがわかった。同署は、坂口さんら家族との確執が犯行の背景にあり、就寝中の坂口さんら3人を刃物で刺し、殺害したとみている。
調べによると、実容疑者は3日午前6時ごろ、坂口さんと、棟続きの住宅に住む長女の高田美和子さん(49)、美和子さんの長男の市立高松小6年翔君(12)の3人の胸など数か所を刺し身包丁(刃渡り20センチ)で刺し、殺害した疑い。凶器とみられる刺し身包丁は、実容疑者が住んでいた棟の1階風呂場で見つかった。実容疑者は「3人を刺して殺した」と犯行を認めているが、殺意は否認している。
これまでの調べで、坂口さんは胸や腹など数か所を刺され、美和子さんと翔君にも複数の刺し傷があった。3人とも抵抗した際に腕などにできる防御創がなく、同署は、実容疑者が3人の就寝中に襲ったとみて、遺体を司法解剖して死因などを詳しく調べる。
実容疑者は、取り調べには、比較的落ち着いた様子で答え、以前から坂口さんとの間で確執があったことを供述。しかし、「心身症」と訴えて意味不明なことも口走っており、同署は簡易精神鑑定を行う。
また、実容疑者が犯行後の3日昼ごろ、空気銃を持って同署を訪れていたことが判明。窓口で銃の返還手続きをして帰ったという。
一方、実容疑者からの封書が4日午後、読売新聞和歌山支局に届き、便せん1枚とCD―ROM1枚が入っていた。和歌山南郵便局の3日の消印があり、犯行後に投函(とうかん)したとみられる。CD―ROMには、幼いころから家族に恨みを抱いていたことなどが、A4判で約180ページにわたってワープロ打ちした文書で収録されていた。
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◆父と確執、三十数年前から「妹と比較され腹立つ」
和歌山市宇須の無職坂口喜雄さん(82)方で、坂口さんと長女高田美和子さん(49)、高田さんの長男翔君(12)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された坂口さんの長男、実容疑者(52)は犯行の動機に「父親との確執」をあげた。実容疑者は高校時代、坂口さんが教諭を務める県立名門校に通っており、その当時から、父に対する不満を募らせていたとみられる。勉強ができる反面、暴力的なところがあったといい、和歌山県警は父子の確執など犯行に至った経緯を調べる。
実容疑者の県立高校時代の同級生らは「(実容疑者は)成績が良く、天才肌のところがあった」と口をそろえる。だが、中学の時には怒ると教室でいすを投げるなど、感情の起伏が激しい面もあった。3年で同じクラスだった男性(52)は「同じ高校の教諭だった父親のことを、『妹と比較されて腹が立つ』とよく言っていた」と、三十数年前から、父との確執の萌芽(ほうが)があったとみる。
千葉県内の大学卒業後は塾のアルバイト講師などをしていた。この男性は「定職に就かなかったため、親から文句を言われていたようだ」と話す。
以前、坂口さんの近所で暮らしていた女性(63)は、実容疑者が中高生くらいのころ、夜中に大きな物音がするのを、何度も耳にしたという。「どうしたのかなと思っていたが、そのうち(実容疑者の)髪がぼさぼさになり、マスクをして歩くなどしていた。様子がおかしくなったので家族関係がうまくいっていないのかなと思った」と振り返る。
一方、翔君が通っていた市立高松小では5日、児童らが各教室で担任教諭から事件の説明を受け、黙とうをささげた。中には涙を浮かべる子もいたという。
同小によると、翔君が最後に登校したのは先月30日で、家庭内のトラブルなどは確認していないという。記者会見した本多加江子校長は「スポーツが大好きで活発。勉強もでき、みんなの人気者でした。あと少しで卒業で、最後の思い出を作ろうとしていたのに」と悔しさをにじませた。
(2007年12月5日 読売新聞)
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今日のニュースは、インターネット上で掲載されるニュースの中から、その日の出来事を簡単に占い的に分析をするものです。ですから、事件の内容や様々ないきさつに言及するものではなく、純粋に運命式からそういうような事件や出来事に関わるような可能性について簡単に説明するものです。即興的な文章ですから、その辺を加味してお読みくださればありがたく思います。
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■親が子供の比較をする。そこから全ての罪が出発することになる
「実容疑者の県立高校時代の同級生らは「(実容疑者は)成績が良く、天才肌のところがあった」と口をそろえる。だが、中学の時には怒ると教室でいすを投げるなど、感情の起伏が激しい面もあった。3年で同じクラスだった男性(52)は「同じ高校の教諭だった父親のことを、『妹と比較されて腹が立つ』とよく言っていた」と、三十数年前から、父との確執の萌芽(ほうが)があったとみる。」
親が子供を比較する。これはやってはいけないと誰しも心のどこかで思いつつ、いつの間にか比較しているということに気がつく。そして気がつくと比較された子供がきづついているのがわかる。しかしその時にはもうどんなフォローをしていいかわからないということになる。
そこが問題なのだ。
この問題は、人類史上の洋の東西を問わない最大の課題でもある。
未だ勝手これを解決できる方法はないといっていい。
だからこそ、人は学習してそれを相続するという作業がなければならないということになる。
今人類は過去の遺産をちゃんと勉強しないから、気がつくと人類最初の殺人であった聖書にあるカインとアベルの物語と同じことを繰り返しているということになるのだ。
そこで、この3人の運命式から親子関係のあり方を探ってみよう!
<坂口喜雄さん(82)の占い運命式>
22 10 22
19 34 15
31 24 23
<坂口美和子さんの占い運命式>
21 10 27
18 30 20
27 20 23
<高田美和子さんの占い運命式>
26 15 32
21 35 22
30 20 25
<坂口実容疑者(52)の占い運命式>
11 10 18
8 19 11
16 9 12
この運命式を見ていくと、先ず坂口実容疑者であるが、確かに頭は良く天才肌の所があるといっていたが、自分の価値観はしっかりとしていたと思える。そして家族の中では誰よりも愛情を欲していた人でもあった。愛されることで頑張れるタイプでもある。
その坂口実容疑者は、実は父親から愛されていないと感じてしまったのだから、そこが問題になった。
妹の坂口美和子さんはどんな運命式をしているのだろうか?長男の坂口実容疑者よりもしっかりとしていて、主体性があり活発である。自己表現も強いから、お父さんであるお父さんである坂口喜雄さんは、当然に期待をしたであろうと思われる。そして、あまり強い主体性と自己表現をしない線の細い長男を見ると、追肥隠してしまったのだろう。
それに、お父さんの坂口喜雄さんと妹の坂口美和子さんは、相性的にもいい関係を築けたのである。だからこそ輪からはずれてしまった坂口実容疑者は、愛情を受けない寂しさを線の細さからキレて閉まった行動をとったに違いな二のである。
このような複線があって、事件は起きてしまったのである。
これは、どこにでもある出来事なのだ。ただ殺人にまで結びつくかどうかという違いだけであって、親の比較する愛情は、子供を精神的にダメにしているケースが多い。
●・・・ひとこと・・・
親の愛情というのは、なかなか難しいものだ。比較しなければ、どうやって子供に刺激を与えたらいいのか?
あなたが一番であるという愛し方をしっかりとできるかが問題なのだが、そこには相性もある。だからこそ、愛情のあり方が問われるようになるということだ。そういう問題はできれば最初から親子関係を見た命名がなされれば、こんな事件は起きなかった取ろうにと、考えさせられてしまう。
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