信玄が晴信と呼ばれていた頃、父信虎の横暴に嫌気がさした家臣達は晴信をかついで、信虎を北条氏へ人質として追い出してしまいました。そして晴信は父を追い出したあと武田家臣団を見事にまとめ、天下に向かって進み始めたのです。そして京を目指しつつその途中で病に倒れて死んだとあります。
次に武田家を相続したのは勝瀬でした。結局は彼が武田家を滅ぼしていくのです。
この名門武田家の軌跡をたどってみることにしましょう。ここにもドラゴンの魔力が働いていることに気がつきます。
先ず武田晴信の運命式を見てみましょう。すぐに気がつくことは人格ABが共にウシになっています。こういう関係は人生を無意味にしてしまう意味があるため、この線を持つ人は人生を左右する重大な事件に遭遇することになります。事実、晴信は実の父親を燐国の北条氏に出してしまいました。
次に人気運にドラゴンがいます。この人気運のドラゴンがいればこそ、晴信はむづかしい武田の家臣達をまとめることができたのです。武田の家臣達は皆独立心の強い小領主、豪族の集まりだからです。このような武士集団をまとめることは容易には出来ません。ドラゴンの魔力があったればこそです。武田氏には当時の戦国に代表されるような山城はありません。
簡単な館があっただけです。それは甲州が山に囲まれた天然の要害であったばかりでなく、頑固な人のつながりがあったからです。まさに 「人は石垣、人は城」というわけです。
晴信は本性的には人の和を大切にする人情的な性格ですが、社会面に現れるときは非常に神経質か細かくて、自分を気にする人になります。家庭面では、心霊運のキツネの細かさと思いこみの強い主体性が性格となって表れるようになります。愛情運タヌキは優しさとか思いやりに愛情を感じます。
心霊的には非常に細かく神経を使って、いつも緊張状態に置かれています。この張り詰めた心霊的な緊張感と気配り、そして人気運ドラゴンの卓越した外交力は武田家の力を大きく広げることに役立ちます。
愛情運は真面目で思いやりの愛ですから、心霊運の緊張感、家庭内性格の主体性、それに人格A、Bのバッティング関係から考えると、正妻である三条の娘の強い態度には我慢がならなかったのではないのでしょうか。これが武田家の運命を狂わせていく大きな原因になっていくのです。
晴信は諏訪一族を滅ぼしてその娘を側女にしてしまいます。普通に考えても自分の父母を殺した男の嫁になるということば、これは到底考えられない心情の世界です。このことが正妻と長男太郎の離反、勝頼により武田家の滅亡へとつながっていくのです。この勝頼は晴信によって滅ぼされた諏訪一族の末えいなのです。まさに因縁を感じます。
この晴信の世界が次に信玄へと移っていくのです。
信玄の運命式を見てみましょう。 |