◇明智光秀
■信長を許せなかった、明智光秀
タイプ21-33:情熱的に目的集中すると同時にリーダー的自分中心でなければならないタイプ
<明智光秀の運命式>
27 20 26
15 33 18
21 13 25
信長はその運命式に表されるように、その風貌はやさしく女性的です。
しかし信長の運命式は戦略型で、一筋縄ではいきません。
それに彼の仕事運はアイデア型で、斬新さがあります。
そして組織に人をつなげる力を持つ本姓の力、目的に徹する外交、それらが相まって信長の戦い方はすさまじいものになります。
それらは皆信長の特殊な運命式の魔力が働いています。
愛情のあり方を中心とした彼の特殊な運命式は既成の概念にとらわれず、独自の世界を型づくっていきます。
さらに信長のこの運命式を助けるように、信長の周りには優秀な武将がたくさんいたのでした。
ところでその中の一人である明智光秀は何故裏切ったのでしょうか。
いろいろな原因がとりざたされていますが、そのひとつ、光秀が天下に対する野心があってそれが忘れられなかったなどは、それは将軍義昭を信長に引き合わせたのが光秀ですから、野心がなかったといえば嘘になるでしょう。
また信長にさんざんいじめられて日頃より信長を恨んでいたとか、武士として恥ずかしめを受けたとか、取り上げればいくらでも材料は出てくるでしょう。
そこで明智光秀の運命式からこの光秀のとった行動を考えてみましょう。
まず光秀の心霊数は21で情熱的な目的指向ですから上昇志向は誰よりも強いでしょう!
それに本性33ですから、自分はいつもリーダーで一番と思いこんでいますから、人の風下にいることは我慢ならないと思います。
これに加えて、人気数27は頑固で、自分の考えにあった人間としか付き合わないところがあります。
仕事数26は、自分の将来や今後の経営について策戦的に考えながら仕事を進めていくということになります。
ところが、心霊数21と本性33の思いこんだら何が何でも自分流でなければならない性格は、仕事においても自分の策戦を通そうとするところが、信長には気に入らなかったに相違ありません。
信長からいじめられたなどの逸話は、既成の概念を認めない憎悪の激しい信長の運命式のなせる技ですが、光秀は自分が一番である強烈な世界とそれを裏付ける教養や既成の価値観が十分にありました。
そこが叩かれたのです。
彼の一番の内容を示す武器が信長には気に入らなかったのです。
信長の中国攻めでの命令はどうだったのでしょうか?
どのように考えたのでしょうか。
武将であるならば居城を失っても中国攻めの先鋒であることは将来を約束されたと考えてもよいのに、光秀は反対に信長殺害のチャンスと考えてしまったのです。
元々自分が天下を取ると考えていたとするならば、当然にそうなると思います。
いや、それ以上に自分よりも信長よりも将軍家よりも権威があるところが後ろ盾になれば、光秀の野心は鮮明になるはずです。
これは光秀の運命式の心霊数21の情熱的目的指向型が大きく影響しています。
思いこんで目的を定めてしまったらもうそれしか頭の中にはないのです。
それに本性33で自分が一番えらいと思っている光秀は、自分を認めようとしない信長に大きな不満を抱いていたのです。
これは光秀に関するこれまでの説明からおわかりいただけると思います。
また、既存の価値の集大成である比叡山焼き討ちも大きな動機となっていたのに違いありません。
こういう状況の中で、光秀の中には信長に対する深い不信感が芽生えたのです。
そして中国攻めの先鋒と居城没収は光秀の思考回路からは全くはずれたものでした。
こういう辞令を受けたとき、光秀は比叡山焼き討ちの光景が眼前に現われ、自分の将来が信長によって目茶苦茶になる不安に襲われたに違いありません。
もし、大きな権威の後ろ盾があって、そんなときにおとずれた千載一隅のチャンスだと、光秀は思いこんでしまったとすればですね。
この時しかない、今しかないと確信の動機を持ったはずです。
もし光秀がもう少し客観的に情勢を判断して我慢していたら、歴史が変わっていたに違いありません。
光秀の思いこみと保守的な教養、それに彼の自分が一番であるという自己中心的な性格、それを満足させる大きな権威があったとすれば、それらが結びついて本能寺の変は決断されたということなのでしょう。
己を知らぬ者の末路は哀れです。
三日天下は光秀の最後に放った光彩でした。
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