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伊達政宗(4) |
○このようにして、真理の生活と実践の基盤@〜Cまでを型の上で成し遂げて、義姫の結婚の動機も恨みでないことは、その根底には、この戦国の苦しみを解放し、安定した平和の国にしたい、その為に、仁智にすぐれた強い武将が欲しいとは、本心で願っていたに相違ないのです。なぜならば、当時、家にしばられながらも、このように戦略的に考えられる女性は、よほどすぐれていたと思うからなのです。
○こうして梵天丸が誕生すると、梵天丸は、自分の手から離れて、周囲の絶対なる信の上に育てられることになり、即ち、梵天丸は、動横の唆味な母親の手から、絶対なる信の上にたった乳母の手に渡されて、育てられていくようになるのです。その上に、義姫は、第二子をすぐにはらんでしまいました。そして、産まれた竺丸は、誰も関心を寄せない普通の子になってしまったのです。
○これから義姫の苦悶と悩みが始まったのです。何で政宗が万海上人の生まれ代わりであるものか、この竺丸とて同じ人間なのに、人間的には何も違いがないではないか、なのにこの差は何なのだ。義姫の懐疑と自己嫌悪、憂鬱は限りなくひろがり、しかしまた、不思議な誕生をした政宗には、何か心にはひっかかるものがあって、整理のつかない日々が続くのです。
相続の条件
○そこへ梵天丸の疱瘡事件が起こります。この当時、5才の年齢で病癖にかかれば、助かる見込みはほとんどなかったのです。義姫は、これは遂に神罰があたったと思ったに違いないのです。しかし、文殊堂の鳥海法印は、万海上人がついているので心配はいらぬといいます。義姫は、万海上人など、自分がつくった作り話などとはいえず、混乱してしまっていました。
伊達政宗(5)
○ところが梵天九は、まさに万海上人の生まれ代わりのように、片目になって、生命は助かってしまったのです。これによって誰の目にも梵天丸が万海上人の生まれ代わりということが、事実となって明らかになってしまったのです。
○当の義姫自身も、これは本当に神仏が顕現したのではないかとも一時は考えるようになっていました。そこで、義姫は、梵天丸を呼んで次のような話をしたのです。1個のブドウの実をとりだして、「これはこなたの左の眼玉じゃ」「こなたは、この木に登って落ちたのじゃ、落ちるとき途中で枝にこの眼がひっかかた。母上、眼が出ましたと持参した故、今日まで預かっておいたが、もう返すのはやめます」といって食べてしまったのです。このことを文殊堂の長海法印は次のように説明しています。大日如来が現れて、?g先祖代々の罪業によって万海と同じように片目だけはわしがしかと預かりおくといわれましだ"その眼を母御が食べてしまわれたのは、伊達先祖代々の罪業を、我が子に代わって母が食べて背負ったということなのです。これで、梵天丸はきれいさっぱりとなり、この地にその使命を果すことができるというのです。
○このことによって、義姫は、梵天丸を相続権者として、善の条件を立てさせたのです。こうして、梵天丸は、先祖の罪業のない立場、神仏の立場に立って自分を見つめるという相続権を相続した者の基本的立場に立ったのです。これから以後、梵天丸の母代わりを政岡(乳母)が行い、梵天丸を相続権者として、様々な人が善の教育を行うようになるのです。
○義姫は、伊達家代々の罪業を背負うことによって、その影響は、竺丸に現れるようになります。
伊達政宗(6)
○ここで、本来、相続権を与えない小次郎にも、母が真理の生活と実践の基盤をたてさせ、母子の心情関係を築き、相続権の意味と具体的恩恵について、よく理解させねばならないところでありました。ところが、義姫は、小次郎に全く違う2つの教育をしてしまったのです。1つは、我が心の寂しさから、小次郎を溺愛してしまったこと、即ち政宗に相対すべき、しっかりした教育を授けなかった為、能力的に凡庸になってしまったのです。第2は、自分が奪う予定だった政宗を奪われてしまったことからくる憎しみ、恨みを小次郎の心にしかっりと植え付けてしまったことなのです。
○こうして、伊達家の政宗を中心として、相続儀式は、形を整え、次に実体基盤の確立に入っていくのです。ここからが、戦国の命運をかけた斗いの基礎になってくるのです。
実体基盤 一 最終的には、兄弟夫婦で真理と実践の生活を立てることにある。
○政宗の胸の内には、いつも重苦しい想いがありました。?g母はどうしてこの政宗だけをうとんじるのか? 政宗は、この間題をそのままにした為、ついに小次郎母子は、お家の為という大義名分を揚げて、政宗を毒殺にかかったのです。政宗は、かろうじて助かり、小次郎を切り捨て、母は不問にしました。
○伊達家は、実体的な基盤を作り得なかった為、伊達家を中心とした天の摂理は成し得ず、従って、その後もキリスト教とのつながりをいかしきれず、天下を治めるようなチャンスをつかむことはできなかったのです。その後、代を経て伊達の家は存亡の危機を迎えるようになってしまうのです。
前回参加した人の感想(1)
家系は男性の家系の影響を強く受ける者なのだろうと思っていたのですが、女性の家系をたどると聞いて新発見したような気持ちになりました。夫婦関係ということで考えると、母は「私はこの家の因縁を止めてみせる」と越えてきたことを誇りにしているので、私もがんばれるかなと希望を持ち始めました。また新たな意欲を持って努力していきたいと思います。
家系についての話をもっと聞きたいと思いました。子育てのお話は参考になりました。
とても納得する内容だった。自分が生まれ育った環境の中で、一番身近な家族から受けた者は大きいように思う。毎日のあわただしい中で、振り返ってみるのもよいかと思った。
動機がとても重要。どういう要素を受け継いでいるのか!家系史をつくることによって分かってくるということで、いろいろと調べなくてはいけないけど、一度はっきりして実践して行かなくてはいけないと思いました。
家系図はつくったことがありますが、今回の家系史は自分から見てどうか!少し書いてみる内に何か自分という者が見えてくるように思えますので、家に帰り、是非とも作成し、自分の転換のきっかけになっていけばと思います。
前回参加した人の感想(2)
非常に参考になりました。2番目の娘がどうしても愛情が届きにくいところを感じていました。具体的対処方法が見えてきました。毎回聞くたびに反省させられ、築くことの多いこと、とても感謝しています。もっと、いろいろな課題を持っている人を誘いたいと思って連絡してみたのですが少なくてすみません。
家系を動かすのは、実は母にあり、母方の家系が重要視されることに意外さを感じました。難しい宗教的話もあり、頭の固い私には理解に苦しみますが、興味深い話が多くあり聞き入りました。為に生きる生活を実践し豊かな家庭を築いて行かれたらと心に念じた時間となりました。勉強は常に必要だと思いました。
・・・・・・・天使の占い(陽陰姓名術協会)・・・・・
私のプロフィール
将来外航船の船乗りになるべく、船舶通信士養成の学校を5年間通い、第2級無線通信士の資格を取る。その後、ひょんなことから第1級無線通信士の資格を数科目残して人生行路を転換し、空海の声に導かれて陽と陰の研究をし、陽陰姓名術を開発する。現在、陽陰姓名術協会の代表、銀座コーチングスクール認定コーチ、以下のようなサイトを運営している。
「天使の占い」http://www.yo-in.com/
「社名・社長占い」http://www.syamei.net/
「サティソフト」http://www.satieweb.net/
「コーチング夢幸房」http://www.kakei-shi.net/
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