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内容と位置と順序 |
相対的関係は"内容と位置と順序"の三つの要素の影響を受けて変化するようになる。この3要素が決定要因であるが、その中には順番がある。何を一番最初に用意しなければならないかということである。もし、あなたが王宮の王子または王女に生まれたとしよう!この人たちには、すでに二つの要素が備わっているのである。そうです!位置と順序はすでにあるのですが、内容が伴っていないのです。この王子王女は内容を身につけるべく多くの努力をしなければなりません。
しかし、ふつうは何もない一般の状態から出発しますから、この三つを自分で準備して行かねばならないのです。その順序は@内容、A位置、B順序です。ここでいう@内容とは、能力、財力、人格など本人の資質を表します。A位置とは役職、地位、法的な立場など、権力を行使できる状況をいいます。B順序は、物事を成就するためのプロセスをいいます。
とにかく相対的関係の中で、最も重要なことは、"内容"を身につけることなのです。内容なくして物事の出発はあり得ないと考えた方がいいでしょう!
あなたはどんな内容を持っていますか? 自分の持つ内容を正確に表現できなければ、あなたは相対的関係の法則から除外されて、永遠に変化できない人になってしまうでしょう!
あなたは常に心のどこかで、人が変わってくれることを願っていませんか?もしそうならば、あなたはまず絶対に変わらない、変化の出来ない人として一生を終わってしまうでしょう!人が変わることを願う前に、まず自分が変化してみることの方が、状況を変えるもっとも近道になるのです。
主体意識の確立
相対的関係は"絶対の状況・事情"が成立しない限り、結ばれない。という法則は学んだと思います。要するに絶対というものがなければ、その人は相対的な関係を結ぼうとしても、ただ相手に利用されるだけの「クラゲ人間」になってしまうのです。
この"絶対"と言う状況を自分の中にどうやって築くかということが問題なのです。世の中の正しくない権力を持ったものどもは、この"絶対"と言う状況が人々の心の中に生まれることを恐れたのです。その昔一向宗徒は、阿弥陀如来と西方浄土を信じて、仏敵に対して命をかけました。イスラム教徒はジハードです。それを使命観と言ってもいいでしょう!自分しかいない!でもいいでしょう。私がやらなければ誰がやる!でもいいでしょう。そのように自分を環境的に追い込むことが出来るかどうかということです。
次には、"約束すること"です。神仏との約束、先祖との約束、愛する人との約束、子供との約束、自分で自分に約束などがあります。ここでいう約束は、経済的な取り決めではなくて、もっとも重たくて、条文化できないもの!そうです。『人格をかけた絆』が約束なのです。これを自分の心に持つことこそ、主体性の出発点になるのです。
あなたは、自分の心に、約束を持っていますか?
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