一言コラム集・相性占い編(5)
占い一言コラム集は遠山快空(陽陰姓名術「天使の占い」の生みの親であり、 遠山球希の師匠)の格言日記の中で述べている「一言居士」をピックアップしたものです。占いをする立場の者の姿勢や占いに対する考え方の基本的な考え方をストレートに述べています。 皆様方の何かの参考になればと思いここに記しました。
※いちげん-こじ 【《一言居士》】 何事によらず必ず何かひとこと言わなければ 気のすまない人。
占い一言コラム 相性占い編5
◆相性占いというのは、合うとか合わないとかという問題ではないのだ。じゃあ、相性って何だというと、「しっかりと相手を見続ける」ということなのだ。相手も見ていなくて「相手の方に自分を見ろ」では、相性ということにはならないのだ。何故ならば、相性というのは相互に築き上げるものだからである。 ◆相性というのはいろいろなところで現れる。自分と合わない相手とコラボレーションしなければならない場合など最悪である。どうすればいいのか?実は相手がわからなくて「自分とは合わない」と思いこんでいる場合が少なくない。そんな時は、まず相手の価値観をしっかりと確かめることだ。その次に相性占いで相手の性格や内容を知れば、トラブルを起こさない対応はできるはずだ。 ◆何事にも”間”というのがある。間合いだ。この呼吸がわからないと、人とのつながりをうまく取り持つことは難しい。よく”魔”が入るというのは、この辺の難しさを語ったものだ。相性というのは、そういう人との関わり合い方を見るものだから相手の性格、求める要求が何かをよく知って心の距離を取るものなのだ。相性というのはそういうものだから、「彼と私は相性が合うの!結ばれる運命!」なんて単純に考えている輩は一度だまされて頭を冷やした方がいい。 ◆相性占いの中で、結婚問題は一番重要だ。それはその人の人生がかかっているからだ。自分のことは自分で何とかなるものだが、相手によって自分の人生が左右されてしまうというのが永遠の相手との相性ということになる。そうなると、相性というのはただ可能性を示すというよりは、それ以上にちゃんと人間観を伝えられなければならないのだ。自分の世界は2次元だが、相性の世界は3次元になってくる。 ◆事件をおこす人の運命式を見ていくと、ある特徴が見えてくる。それはどうも自分造りに失敗をしてしまった人ということである。そこには周囲との人間関係の相性が問題として浮かび上がってくる。一番の問題は親子や家族という関係がどのようにその人に作用しているかということだ。その辺が人造りに大きな力を持っている。相性占いはそのあたりから見ていくことで様々なことがわかってくると言える。 ◆運命の赤い糸があると信じられている。というよりはそうでありたいと信じたい人が多いのである。「運命の赤い糸で結ばれる運命だったのね!」などというのはロマンティックで夢がありそうだ。しかし、はっきりと言っておこう!運命の赤い糸は誰かが結んでくれるのではなく、自分が結ぶものなのだ。相性占いはどういう人とその「赤い糸」をどう結ぶかという可能性を占うものだ。「赤い糸」は今までの自分造りの結果でもあることを忘れてはならない。 ◆人は出会いの中にはじまり出会いの中に終わると言ってもいい。そういう出会いは、別れのはじまりでもあるが、それ以上に出会うことの感動は大きいのだ。相性というのは人の心のどこかに相対することによって生まれる。そこには何かの共通の要素や、性格、感情の求めるものが必要なのだ。相性占いというのは、そういう一つ一つの可能性を掘り下げて、どういう出会いをすれば未来がひろがるかを求める人に対する挑戦なのだ。 ◆相性占いには、ちょっと考えさせられることがある。それは、相性占いで悩んでくる人の中に、自分が悪いのではないかと極度に考える人がいることだ。その人の運命式を観ると、それなりの運命式をしている場合がある。そういう場合、自分造りに成功してこなかった人が多いということだ。どんなに優れた運命式でも、自分をどのように創るかという自己創造の努力を怠ってくれば、人との相性の関係で、自分の問題点が浮き彫りにされてしまう。
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