一言コラム集・命名編(5)
占い一言コラム集は遠山快空(陽陰姓名術「天使の占い」の生みの親であり、 遠山球希の師匠)の格言日記の中で述べている「一言居士」をピックアップした ものです。占いをする立場の者の姿勢や占いに対する考え方の基本的な考え方をストレートに述べています。 皆様方の何かの参考になればと思いここに記しました。
※いちげん-こじ 【《一言居士》】 何事によらず必ず何かひとこと言わなければ 気のすまない人。
◆命名をするのに、素晴らしいバランスのいい運命式を考えたとしよう!そうすればその人は成功間違いないのかということになる。預言と同じだ。それ自体が素晴らしいからといってその通りにはならない。何故かというと、その素晴らしいバランスを実現する内容を自分が身につけなければならないからだ。命名にはそういう条件がついているということを忘れてはならない。 ◆宇宙航空研究開発機構は23日、内之浦宇宙空間観測所(鹿児島県肝付町)で、太陽観測衛星「ソーラーB」を搭載したM5ロケット7号機を打ち上げ成功、「ひので」と命名された。 名前でイメージがわいてくる。だから、イメージで名前を付けたいのが人情なのだが、そのイメージと運勢とは必ずしも一致しない。そこに落とし穴がある。だから命名は、運勢を考えて、その次にイメージを考慮すべきである。そうしないと、名前負けということが出てくる。 ◆命名についてはいつもひとこと言わせてもらうことがある。それは「名前に支配されるな」ということなのだ。名前に支配されれば、自分が名前の奴隷になってしまう。それではいけないのだ。確かにいい運勢の名前である必要はある。しかし、その名前を活用できるマスターになって欲しいのだ。それでこそ、命名の価値が出てくる。名前負けしないというのは、名前の活用法を知っているということだ。 ◆命名ということでは、人も物もその難しさに変わりはない。ものの命名はその商品の寿命を暗示することになる。愛される名前かそうでないかで、決まるということだ。物でさえそうならば、人の命名は一生という長い期間にわたって愛されるという名前にならなければならない。そういう名前の運命式のバランスを取るさじ加減というものは、いくら悩んでもこれでいいということはないのだ。だから、命名というのはすばらしいことでもあるのだ。 ◆命名では一番大切なことはバランスなのだ。そのバランスというのはそれぞれの運命式の数字のバランスということだ。強すぎても弱すぎてもいけない。ちゃんと主体性があって、それでも周りとの相対的なつながりをちゃんと持てるようにというのが必要なのだ。そう考えていくと、最後には本当に悩むことになってしまう。この子にとってベストは何か?真剣勝負だ。 ◆命名するときに様々な条件を付ける人がいる。そこには様々な思い入れがあるはずだから、それはそれで尊いはずだ。ところが、そういう条件というのは実は制約なのだ。だから、個人の運勢を縛ってしまっていることに気がつかない。親としてはより幸せに、素晴らしくと願っているのだが、それが可能性を狭めてしまっていることに気がつかない。命名の時は、命名される赤ちゃんが主体であるということを忘れてはならない。 ◆皆さんいい名前をつけたいと思っている。当たり前である。自分の子どもや孫にいい名前をと考えるのは当然の人情だ。ところで何がいい名前かというと、子ども自身の人生にとっていい名前であらねばならないということだ。そして周りの家族は皆その子どものサポートになっていなければならない。折角の命名を助けてあげる。そういう心構えに周囲がなっていなければ、命名される子どもがかわいそうだ。 ◆命名というのは、やればやるほど霊的なものだという実感がする。非常にスピリッチャルなところがあるのだ。どちらかというと、修行僧のような気分になる。どこかで自分に邪念が入れば、やってることがちぐはぐになってしまい、導かれないのだ。運命式が立体になって浮かび上がってこないのだ。スピリッチャルが高いときは、運命式がパノラマのようにドラマになって展開する。そういうときは、心の中に空海に来ていただくようにする。 ◆命名では、できる限り条件を出さない方がいいのだ。もちろん願望は皆いっぱいあるからそれはもっていた方がいい。しかし、基本はよりよき運命式を選ぶことのできるように最大限の可能性を持てるようにすべきなのだ。それでも、親子の相性などを観ると、そこから道筋はできてしまうこともある。だから、可能性を広げるようにしてあげることも親の愛情だ。
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