占い一言コラム 占い全般編9
◆今日の占い等というものが毎朝テレビでやっている。ぜんぜん意味がないかというとそうでもない。ラッキーと思って出発すると、既に出発のベースが違っているということだ。最悪の結果になっているときには、それを自分がどんな風に受け止めるかということになる。これは警告だから、戒めにしようと思えば、そこに自然に価値が生まれる。もちろんこの手の占いというのは心理的な効果だけなのだが、占いの本質はあたっている。本格的な占いも出発のベースを整えるということは同じだからである。
◆鮎は魚偏に占うと書く。その昔神功皇后が釣りをして占ったところ釣れた魚が鮎であったというところから名付けられたともいう。または鮎は自分の縄張りを占有しているからこの字がつけられたともいう。その占うという字は、卜と口からなる。古代では卜は亀の甲羅をやいてひび割れの形で卜うのである。口は神への願文の入れ物であるから、意味としては占いは「神意を問う」ということになる。だから、占いの結果を良い意味で信じる人には、神が働くといえるのだ。
◆占うというのは、自分が何かを決めかねているときには、凄く効果を発揮する。但し、これには条件がある。「運を天に任せる」ことであるから、「人事を尽くしている」ということが大切なのである。そして、天命だと思って素直に実行する。そうすれば、方向性がしっかりと見えてくるようになるのだ。そうすれば、自分で舵を取ることができるようになる。
◆占いの中でも、家についてはおもしろい占いといえる。それは家が人間の住み易さを追求して、そこに当時の考え方価値観がプラスされて家の相という占いが誕生したからだ。だから、迷信のようで迷信ではないところがあるのが家相という占いだ。人の名前もその人の象徴といえる。その人自身は宇宙の象徴体でもあるから、名前というのは実は宇宙の法則と関係があるということがいえる。
◆占いをしていておもしろいことがある。それは誰もが占いに興味を持っていてその占いを積極的に受け入れようとしているということだ。実は否定する人も認めたくないという心理が働いているからこそ積極的に否定するのである。誰しも心の中に自分を知りたいという強い願望の根っこを持っているのだ。
◆拠り所・依りどころということがあります。ご神木というのがあります。それは神様そのものというよりは、神がそこにやってくる「依り代」ということです。巫女さんもそういう意味では「神の依り代」なのです。名前というものもそういう意味では「神の依り代」になります。名前を占う・命名する・改名する・姓名判断などは結局その人に寄り集う「神を占う」ということになるのです。自分の名前が善き「神の依り代」であることを願うばかりです。
◆インターネットで「占い」とキーワードを入れてみれば、あまたのわけのわからない占いサイトが顔を出す。それくらい、占いが人々の心の中に入り込んでいるのだ。誰しも自分の人生に自信と信頼を寄せているとは思えない。皆不安はあるのだ。だからこそ少しでも先読みしたいと思うのは人情だ。ならば遠くの未来を見るよりもすぐ先の自分を見た方がよいではないか?本当の占いは、自己の判断を正しくするための、自分探しなのである。
◆今年の一年を占うというように、春は出発を表します。その春は希望を意味しています。その春に今年を占ってみるというのは、重要な意味があるのです。出発ができるというのは、ある意味で過去を拭い去る(禊ぎ)ということでもあります。1年という四季の旅路に過去を捨て去り、希望の未来への思いをはせることは、自由人に与えられた特権です。
◆占いは道具である。人は道具を使うことで人としての地位を築き上げた。だから、道具を使えるかどうかが人としての価値を決める基本になる。占いも、道具なのだ。だから、占いをどうやって使いこなすかということが問題になる。道具としての占いは、自分のあり方と道しるべを示してくれるのかも知れない。
そういう意味では、占いが真理を伴えば釈尊のいわれた「法灯明!」になる。
◆占うというのは、心の中に自分がある程度の答えを予想しているのである。その予想に自信が持てないので、何かの確信を持ちたくて占いを求めるということもある。そういう様々な心理的な背景を持っているということだ。
それでも一つだけいえることがある。占いは法則性があるということだ。当然に人の心理にも法則性がある。ちょっとだけそういうことを理解すれば、行動や動きの予測ができる。それが自信につながることになる。
自分以外の大きな力と一緒に自信を持とうとする人は、最後は強い人になる。
しかし、自分だけで強く生きているように見える人は、最後は不安になるのではないかと思う。それは、心のよりどころを持たないからだ。
◆昨日は関西テレビから電話があった。社名を変更したところで、成功した大きな会社はないか?ということだ。
そういう会社をネタに番組を製作しようということらしい。残念ながら、ここでは大手の会社から社名の依頼は今までにない。
というよりは大手が、社名の依頼をする方がおかしいのだ。
一つの仕組みができあがってしまっているときは、全体の運勢+社長の運勢が大きく作用するので、確立されたブランドとしての社名の運勢のみで力を発揮するのではない。
それよりもこれから起業するような人たちが、またはもっと会社を大きく発展させたいというような人たちの方が、創業者の運勢と社名の持つ器の運勢がマッチングしていくことで大きなチャンスをつかむことができるのだ。
創業の戦いというのは、ちゃんと運勢をつかめるかどうかということが大きな分かれ道になる。
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