「大吉」出たのに捕まった…おみくじ盗んだ28歳ホームレス
柳原光生
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和歌山県白浜町の熊野三所(さんしょ)神社で、おみくじ2枚(計400
円相当)を盗んだ男が7月31日午後6時ごろに、窃盗容疑で白浜署に逮捕
されたことが11日までに分かった。男は住所不定、無職の柳原光生容疑者
(28)。引いたおみくじのうち、男が開いた1枚は「大吉」だったという。
調べによると柳原容疑者は、今年になってから親に勘当され、白浜町内を
転々として野宿生活を続けていた。スーパーなどで万引きを繰り返しながら
日々を過ごすなか「自分の将来がどうなるのか占おうと思った」(供述から)
という。ただ、神社の敷地内を歩く挙動不審な男の姿は、宮司に目撃されて
いた。
「怪しい男がいる」と通報した宮司は、警察官が到着するまでの間、男の
行動をマーク。そんなこととはツユほども知らない同容疑者は、本殿のさい
銭箱横に設けられた無人のおみくじ販売所から、おみくじ2枚を手に取り、
そのまま、その場を離れようとしたが、料金を払わないことを宮司に問いつ
められ、隣接する海岸へ逃げようとしたが、男は駆けつけた署員に現行犯逮
捕された。
そのとき、持っていたおみくじの1枚は大吉。もう1枚は開封する前だっ
た。おみくじ以外に所持品はなく、逃げようとした海岸に、かばんが置いて
あったという。なぜ2枚盗んだのかは不明だが、すべてを目撃されていた同
容疑者は「間違いありません」と事実を認めているという。
同署は「大吉が出たのに捕まるとは、本当は大凶だったのかも。だが、こ
れをきっかけに更生してほしい」と話した。万引きなどの余罪に関しても今
後、追及する方針だという。
(2006年8月12日06時02分 スポーツ報知) |